たとえば、外国では「仕事ができること」を見せてから信頼されることが多いですよね。
でも、日本では少しちがいます。
日本では「まずはあなたがどんな人か」を見てから、「あなたの仕事」も信頼する――そんな文化があります。
私たちも最初、日本で仕事を始めたとき、「これまでの経験」や「スキル」を見せれば、すぐに信頼してもらえると思っていました。
でも、実際はそう簡単ではありませんでした。
だから、考え方を変えました。
話しすぎず、よく相手の話を聞くようにしました。
毎日あいさつをする、時間を守る、約束を守る――そうした小さなことを大切にして、少しずつ信頼を作っていきました。
あるとき、日本人の先輩に言われた言葉が心に残っています。
「お前ががんばっているのは、いつも見てるよ。信頼してる。」
そのとき、「信頼は、現場の中で毎日少しずつできるんだ」と実感しました。
日本では、信頼は特別な場所ではなく、作業中のちょっとした会話、あいさつ、手伝い、毎日の行動の中で作られます。
人と人の関係を大切にする国です。
これから日本で働くみなさんへ。
日本の信頼は、すぐにはできません。でも、コツコツとまじめにがんばると、強い信頼が生まれます。
みなさんは、日本でどんな風に信頼を作っていますか?